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儲かる通販の鉄則!商品撮影を内製化することの圧倒的なメリット

商品撮影は、オンラインショッピングが主流となった現代において、ビジネスの成功に不可欠な要素となっています。
魅力的な商品写真は、潜在的な顧客の目を引き、購買意欲を高めるだけでなく、ブランドイメージの向上にも大きく貢献します。商品撮影を外部に委託するか内製化するかは、企業にとって重要な意思決定となります。

外部委託は、初期投資が抑えられるメリットがある一方、長期的なコストや柔軟性の面で課題があります。
一方、内製化は初期投資が必要となりますが、長期的なメリットが非常に大きいと言えます。

この記事では、商品撮影を内製化することの圧倒的なメリットについて、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。

1.撮影の柔軟性とスピード

商品撮影を内製化する最大の利点の一つは、撮影の柔軟性とスピードです。
新商品の追加や既存商品の変更があった場合、外部委託では、スケジュール調整や追加料金が発生することがありますが、内製化されていれば、迅速に対応することができます。
これにより、新商品をいち早く市場に投入し、競合他社との差別化を図ることが可能となります。

私が関わってきたファッションブランドでは、新作コレクションの発表に合わせて、商品撮影を内製化したことで、わずか1週間で100点以上の商品写真を撮影し、オンラインストアでの販売を開始することができました。
外部委託していた際は、スケジュール調整や納品に時間がかかり、販売開始が大幅に遅れていました。
商品が手元にあるのに販売できない、という状態は絶対に避けなくてはいけません。

また、社内のニーズに合わせて撮影スケジュールを調整できるため、マーケティング戦略に沿ったタイムリーな商品写真が準備できます。
セールやキャンペーンに合わせた写真の更新や、SNSでの情報発信など、自社の都合に合わせて柔軟に撮影を行うことができるのです。

2.大幅なコスト削減

長期的な視点で見た場合、商品撮影の内製化は大幅なコスト削減につながります。
初期投資として、撮影機材や編集ソフトが必要となりますが、一度整えてしまえば、継続的な撮影コストを抑えることができます。

例えば月に100点の商品撮影を外部委託した場合、1点あたり5,000円(複数カットを含めた金額)として、年間で600万円のコストがかかることになります。
一方、内製化した場合、初期投資が30万円程度だとしても、1年目から500万円以上のコスト削減が見込めます。
さらに、2年目以降は、初期投資を除いた運用コストのみとなるため、外部委託と比べて年間600万円以上の節約が可能となります。

また、自社で撮影ブースを運営することで、撮影スペースの賃料や商品の移動にかかる送料なども削減できます。
長期的に見れば、内製化による総コスト削減額は数千万円規模に上ることもあるでしょう。

3.ブランドイメージの統一と向上

自社で商品撮影を行うことで、ブランドイメージに合わせた一貫性のある写真を撮影することができます。
外部委託の場合、撮影スタイルや品質にばらつきが生じる可能性がありますが、内製化することで自社のブランドイメージを理解した上で、統一感のある写真を撮影できます。

例えばあなたが高級ブランドを扱っていた場合、商品写真には高級感や上質さが絶対に欠かせない要素になるかと思います。
自社で撮影することで、ブランドの世界観を理解したカメラマンやスタイリストが、商品の魅力を最大限に引き出す写真を撮影できます。
これにより、顧客からの信頼感や好感度が高まり、ブランド認知度の向上につながります。

また、自社のクリエイティブチームと密に連携することで、商品写真を通じてブランドストーリーを効果的に伝えることが可能となります。
商品写真は単なる商品情報の伝達だけでなく、ブランドの価値観やこだわりを表現する重要な手段でもあるのです。

4.チームのスキルアップ

商品撮影の内製化は、社内の人材育成にも大きく貢献します。
撮影技術やクリエイティブなスキルを社内で蓄積することで、従業員のスキルアップが図れます。
これは、商品撮影だけでなく他の業務にも良い影響を与えます。

例えば商品撮影にマーケティングチームが関わることで、商品の特徴や訴求点をより深く理解し、効果的なプロモーション戦略を立てることができます。
商品写真を見る目が肥えることで、競合他社の商品写真の強みや弱みを分析し、自社の差別化ポイントを明確にすることができるでしょう。

また、社内の様々な部署の従業員が撮影に携わることで、新たなアイデアが生まれ、イノベーションが促進される可能性があります。
商品開発チームが撮影に立ち会うことで、商品の改善点や新たな商品アイデアが生まれるかもしれません。
商品撮影を通じて、社内のコミュニケーションが活性化し、部署間の垣根を越えた協力体制が生まれることも期待できます。

ビジネスを加速・成長させる商品撮影の内製化

商品撮影の内製化は、撮影の柔軟性とスピード、コスト削減、ブランドイメージの統一と向上、チームのスキルアップなど、多くのメリットをもたらします。
内製化を検討する際は、初期投資や運用体制など、自社の状況に合わせて綿密に計画する必要があります。

また、撮影技術や編集スキルの習得には時間がかかることを念頭に置き、段階的に内製化を進めていくことが重要です。外部の専門家のアドバイスを参考にしながら、自社に合った内製化の方法を模索していくと良いでしょう。
内製化に成功すれば、競合他社との差別化を図り、ブランドの価値を高めることができるはずです。

私はもともとカメラや撮影に関して全くと言っていいほど知識もスキルも持ち合わせていませんでした。
ただ、自分自身で撮影ができると、Webサイトに必要な素材がすぐに用意できますし、外注先のカメラマンのところに商品を送る手間やコストをかけなくて済むので、見よう見まねで始めてみたのがきっかけです。

ですが、試行錯誤しながら撮影技術を身に付けると、本当に世界が変わりました。
圧倒的なスピード感でビジネスが回せるようになりましたし、何よりも撮影自体が楽しくて好きになりました。
今ではお金をいただいて撮影の仕事をすることもありますし、趣味で写真を撮り歩くこともあります。
なので、最初に機材に投資したことで何倍にもなって帰ってきたと胸を張って言えます。

商品写真はブランドと顧客をつなぐ重要な架け橋です。
自社の強みを活かした魅力的な商品写真を発信することで、顧客とのエンゲージメントを高め、ビジネスの成長につなげていきましょう。

内製化に必要な機材とソフトウェアの紹介

内製化に必要な基本的な機材は、カメラ、レンズ、三脚、照明器具などです。
ここでは私が使いやすい、また購入しやすいと思うお勧めの機材を紹介します。

カメラはコンデジや一眼レフカメラではなく、やはりミラーレス一眼がお勧めです。
解像度が高くレンズ交換が可能なため様々な撮影シーンに対応できますし、モニターにリアルタイムで設定の状況が反映されるのは便利です。
レンズは標準ズームレンズがあれば、大半の商品撮影をカバーできるでしょう。

カメラメーカーは各社良い所があるのですが、私はSonyのα7シリーズを特にお勧めします。
Sonyはフルサイズのミラーレス機に参入したのが早かったため、サードパーティのレンズが豊富なので選択肢が多く、コスト的にも優れています。

商品写真は動かないものがほとんどだと思うので、最新のモデルでなくても十分良い写真が撮れます。
以下が私がお勧めする機種です。



◆ミラーレス一眼カメラ『α7III』

これさえあれば何でも撮れる万能機。コストパフォーマンスも良く、私も長年お世話になっている機種です。
発売日から結構経ちましたが今でもバリバリに活躍できるカメラ。



◆標準ズームレンズ『FE 24-105mm F4 G OSS』

商品撮影に適した焦点距離をカバーしつつ、手振れ補正機能が付いていたり撮影倍率もそこそこ高いので寄りの撮影もできる万能レンズ。



◆フラッシュトリガー『X2T-S』

スピードライトを制御するためのコマンダー。各メーカーごとの対応品があるので購入の際は要注意。これはSony用。



◆スピードライト『TT600S』

撮影用のフラッシュ。上記のトリガーと組み合わせることで、光の方向を自由に変えられるのでとても重要。



◆ライトスタンド



◆アンブレラホルダー



◆トランスルーセントアンブレラ

スピードライトを設置し、アンブレラで優しい光を作るためのセットです。光を操ることは商品撮影においてマストなスキルとなります。

撮影した写真の編集には、Adobe PhotoshopやLightroomなどの画像編集ソフトウェアが不可欠です。
これらのソフトウェアを使いこなすことで、商品写真の質を大幅に向上させることができます。

初めは、必要最小限の機材で始め、徐々に拡充していくのがおすすめです。
また、セッティングについては、専門家のアドバイスを参考にすると良いでしょう。

商品撮影の内製化は、初めは大変かもしれませんが、長期的なメリットを考えると、多くの企業にとって検討に値する選択肢と言えます。
自社の状況に合わせて、戦略的に内製化を進めることで、競争力のある商品写真を生み出し、ビジネスの成長に貢献することができるでしょう。

 - ECサイト

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