楽天CPC広告が復活!今後の集客戦略とSEO対策に関する考察
先日、楽天からCPC広告が2月1日から再開されるとの発表がありました。
以前書いた記事の中で予想したシナリオに近いものになりましたね。
→CPC広告の停止、もしくは廃止に関する考察
今後の広告戦略とSEO対策にも大きな影響を与えるトピックですので、今回はこの件について考えていきましょう。
[記事内広告(GA)]
サーチワード広告の不調がCPC広告復活の要因に
以前の記事でも触れましたが、CPC広告を停止した理由は、表向きユーザビリティの向上のため、となっていましたが、広告費の最大化も大きな目的であったことは間違いありません。
楽天としては、CPC広告の停止によってより高いサーチワード広告に流れると予想したのでしょうが、サーチワード広告の売れ行きは良くありませんでした。
そんな様子をみて、そろそろ復活するかなと考えていましたが、まさにその通りになりました。
復活のタイミングも記事の予想通りだったので、非常に満足です。
(ちなみにサーチワード広告の方は、3月中までの販売で終了になるようです。)
私が携わるお店では、どの店舗もCPC広告が集客において重要な役割を果たしていたので、CPC広告が停止した去年の11月以降は売上が落ちてしまっていました。
私のお店だけでなく、広告を積極的に活用していたお店はどこも苦戦していたように見えました。
実際に分析ツールを使って調べてみると、確かに多くのお店の売上が昨年比で落ちていました。
そのため、今回の決定は非常にありがたいことですね。
もちろん多くのお店がCPC広告を再開することになるので、上手く活用しないとなかなか成果は出ないかもしれませんが、新規参入店でもすぐに売上を伸ばすことが可能になるかと思います。
CPC広告で売上の下地を作りSEO対策でさらに伸ばす
CPC広告の良いところは、楽天内でのSEO対策が難しい商品(レビューが少なかったり、新規に登録したため売上実績がない商品など)であっても、すぐに商品に対してアクセス数を集めることができる、という点です。
サーチワード広告の場合、掲載期間中は広告文・掲載商品を変更できないため(お金を追加で払えば可能ですが…)、一つの商品しかお客さんに見せることができません。
しかし、CPC広告であればローテーションすることで様々な商品のアクセス数を稼ぐことができます。
もちろん、関連性の薄いキーワードで表示・アクセスされたところで売上にはつながらないですが、この点に関しては楽天が新たな機能で再開させると思いますので、CPAや転換率なども向上することでしょう。
そのため、まずはCPC広告で売上を上げて実績とレビューを貯め、その後SEO対策をしっかりと施す、という流れが組み立てることができるようになります。
これが可能になると、SEO対策一本で勝負している場合よりも格段に早くお店を成長させることができるのです。
CPC広告再開で楽天サーチのアルゴリズムにも変化が
昨年末は、CPC広告の停止やレビュー記載を約束させる特典付与が禁止されるなど、大きな変化がありました。
それに伴い、楽天サーチのアルゴリズムもレビュー数を重視しない傾向が強まりました。
レビュー数を重視した上でCPC広告も無い状態だと、新規参入店は戦いようがないからです。
そこでバランスをとるためにアルゴリズムを見直したはずです。
しかし、CPC広告を再開させることが決定したために、再びレビュー数を重視する傾向が強くなるように感じています。
上記で説明したように、CPC広告はレビュー数が少ない商品でも目立つ場所に掲載することができます。
そのため、新規参入店でもしっかりと広告費をかければ、多くのアクセス数をオープン後すぐに獲得することが可能になるのです。
楽天としてみればレビュー数と売上が多い商品を楽天サーチの上位に表示させることで楽天全体の売上は上がるでしょうし(レビュー数が多い商品の方が間違いなく転換率は高いです)、新規参入店を含め多くの店舗がCPC広告を使ってくれれば広告収入も増えるということになりますからね。
ですので、今後はレビュー数を重視するアルゴリズムに戻る可能性が大いにあると言えるわけです。
購入時にレビュー記載を約束させる特典は付けられなくなりましたが、レビューを書いてくれたお客さんに次回購入時に使えるクーポンなどを発行することはできます。
引き続き、レビューを集める努力を怠らないようにしましょう!