楽天もYahoo!も広告用の有料レポートを開始!~広告の効果測定にお金をかけるべきか否か~
楽天の新しいアルゴリズムに苦労している店長さんが多いようです。
ただ、私が手がけている店舗のように、売上を伸ばしているお店も少なくありません。
おそらく、この二極化の状況は今後も続くでしょう。
売上が伸ばせないお店はとことん売れなくなる、という笑えない状態になってしまうはず。
私の店舗ではCPC広告の運用が上手くいっており、それが楽天内SEOにも良い影響を与えているので、売上を伸ばし続けられているのだと思います。
最近では楽天もYahoo!もCPC広告やストアマッチ広告の効果測定を有料で確認できるサービスを始めました。
今回はその件について考察していきます。
いかにして最初の売上を作るかが重要
新しいアルゴリズムはかなりリアルタイムな売上ボリュームに影響されるので、まさしく売れる流れを作らなければいけません。
そのためにはCPC広告は不可欠です。
楽天のCPC広告はクリック単価が高いので、否定派も多いと思います。
私自身も開始当初は懐疑的でした。
ですが、色々と実験的に運用を続け、「いける」という確信が得られたので、今では積極的に利用しています。
特に新しいアルゴリズムにおいては、今まで大事だとされてきたレビューの数や商品名などが影響力を失い、何よりも商品を売らないと上位表示できません。
上位表示ができていない商品を売る方法は限られるはずです。
CPC広告はクリック単価が高い分、楽天サーチの検索結果よりも上位に表示することができます。
もちろん、広告をクリックしない人もいる、ということもわかっていますが、検索結果にマッチした商品を掲載すれば、アクセス数もCV数も伸ばすことができます。
CPC広告はそれだけ繊細な運用が必要とされています。
CPC広告でベースとなる売上を作ることが出来ると、検索結果にも自店舗の商品が多くなっていき、全体的な売上が伸びる、という好循環を作ることができます。
個人的な感情は抜きにして効果測定をする
今月(2016年7月)から、楽天では「パフォーマンスレポート」という形で、CPC広告の効果測定ができるようになりました。
(事前に申し込みが必要になりますので、翌月のパフォーマンスを知りたい場合は早めに申し込むようにしてください)
ちなみにこの有料レポートはクリック数×6円という費用がかかります。
広告の効果測定くらい無料で提供してくれよと思いますが、何とも楽天らしい、店子の骨の髄までシャブリ取ろうとするスタンスがわかりやすいですね!
このパフォーマンスレポートのリリースと時同じくして、Yahoo!ショッピングのストアマッチ広告でも「CVプラン」という有料のCV計測レポートが発表されました。
こちらも利用金額に応じた費用がかかるスタイルで、どこもかしこも…という感じです。
もちろん、出店者側からしてみれば非常に腹立たしいというか複雑な心境でしょう。
ですが、この効果測定ができるということは何よりも大きな価値があります。
私もそれぞれのお店でレポートを申し込みました。
CV数や売上金額がわかると費用対効果がわかるので、広告の効率化ができます。
特に楽天は広告掲載商品の売上だけでなく、経由の売上金額もわかるので、どのCPC広告がお店の売上に貢献しているか、非常にわかりやすいです。
この有料レポートは月ごとの申し込みになるので、毎月申し込む必要はないと思います。
ある程度傾向が掴めれば、どの商品やカテゴリーが効果的なのか、ということがわかるので、その後の広告運用の指針になるはずです。
キャンペーンを細分化して効率的に運用する
効果測定の結果で優秀なCPAなどを出す広告(掲載商品)に関しては、独立したキャンペーンで運用することをおススメします。
なぜなら、他の広告を同じキャンペーンで管理してしまうと、広告費の予算配分が上手くできないからです。
良い広告・良い商品は、しっかりと広告費をかけて露出させるべきですし、実験的な広告は広告費を抑えながら運用することが求められます。
有料レポートには若干納得いきませんが、効果測定ができるようになったことで、今後のCPC広告の運用戦略はさらに幅が広がると思います。
みなさんもCPC広告を上手く活用して、新しいアルゴリズムに対応できるようにしていきましょう。