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サーチワード広告とCPC広告の比較~新規参入者でもわかる楽天内広告の最適な使い分け~

楽天内のキーワード連動型広告は、期間指定型のサーチワード広告とクリック課金型のCPC広告(PPC広告)の2種類があります。

出店したての状態やあまり広告を活用してこなかった状態だと、「どちらを出稿すればいいのかわからない!」といった悩みを抱える店長さんも多いですよね。

サーチワード広告もCPC広告も、どちらの出稿にもメリット・デメリットがあります。

今回は、そんな2種類の広告の比較をしていきましょう。

[記事内広告(GA)]

期間指定型のサーチワード広告

まずは簡単にそれぞれの広告の特徴を見ていきましょう。

サーチワード広告は期間指定型の広告で、楽天が用意しているキーワードの中から選んで購入します。
この広告は、楽天サーチの検索結果の上部に表示されますが、広告の背景はブルーになっているので、オーガニック検索の結果とは一目で違いがわかります。

掲載期間は2週間で、キーワードによって金額が違います。
検索数が多いキーワードは、当然のことながら金額も高額になります。

また、購入の際には「完全一致」もしくは「部分一致」を指定することになります。

「完全一致」とはその名の通り、指定したキーワードで検索された場合にのみ表示される購入パターンです。
「部分一致」は、指定したキーワードとそれを含む複合ワードで検索された場合に表示される購入パターンです。

例えば、「ジーンズ」というキーワードを購入した場合、完全一致では「ジーンズ」という検索ワードでしか広告が表示されませんが、部分一致では「ジーンズ」だけでなく、「ジーンズ メンズ」や「リーバイス ジーンズ」という検索ワードにも広告が表示されるようになります。
ただし、「メンズジーンズ」のような、キーワードが接合している場合は表示されないので注意が必要です。

部分一致は完全一致よりも表示回数が増えるので、その分設定される金額も高額になります。

サーチワード広告の広告文ですが、お店のトップページやカテゴリーページに飛ばすことはもちろんのこと、個別商品ページに飛ばすこともできます。
ただし、圧倒的にクリック率が良いのは、個別商品ページにリンクする方です。

クリック課金型のCPC広告

サーチワード広告との一番の違いは、クリック課金型の広告であることと、広告が商品と紐付いているということです。

クリック単価は1クリック50円~と高価です。(楽天側が商品に関連するキーワードを自動で紐付ける「自動キーワード」という機能を使う場合)
また、自分で出したいキーワードを指定する場合は1クリック100円~というなかなかに恐ろしい額になります。

出稿の手順としては、まず広告の表示先や予算などを設定する「キャンペーン」というものを作り、その後広告として表示させたい商品を選ぶ流れになります。
このキャンペーンというものは、簡単に言うと広告を管理するための箱のようなものです。

キャンペーンでは、楽天サーチで検索したキーワードにマッチした広告を表示させる「キーワードマッチ」というものと、楽天内のコンテンツにマッチした広告を表示させる「ユーザ/コンテンツマッチ」という二つの出稿スタイルを選択することができます。
どちらも有効にしてインプレッション数を伸ばすこともできますし、どちらか一方だけを有効にして広告の管理をしやすくすることもできます。

キーワードマッチの場合は、楽天サーチの検索結果の上部に表示され、背景がブルーになっているので、一見するとサーチワード広告との違いはわかりません。
ですが、サーチワード広告は広告文が2段になり、CPC広告は広告文が1段になるので、どちらが表示されているか知ることができます。
(リンク先のURLがhttp://grp05.ias.rakuten.co.jp/~で始まるものはサーチワード広告、http://grp07.ias.rakuten.co.jp/~で始まるものはCPC広告なので、そのような見分け方もできます)

ユーザ/コンテンツマッチの場合は、楽天のランキングページやジャンルページに表示されます。
ジャンルページでの広告表示は、ジャンルによっては出稿しているお店が少ないので、上手く活用すれば多くのアクセスを獲得できる可能性があります。

広告自体は、自店舗の商品を選んで、それが広告枠に表示されるようなイメージです。
広告のリンク先は選んだ商品ページになりますので、人気のある商品を出稿した方が成約率は高くなります。

サーチワード広告のクリック単価は意外と高い!

各広告のざっくりとした説明をしてきましたが、これらの広告をどのように使い分けるのがいいのでしょうか。
私が重視しているポイントは、クリック単価がどれほどになるのか概算で構わないので把握し、どちらの広告を出稿すれば効率が良いか比較するということです。

CPC広告の自動キーワードは最低のクリック単価が50円になります。
もしもサーチワード広告のおおまかなクリック単価が把握できれば、CPC広告と比較して、割安な場合はサーチワード広告を購入し、割高な場合はCPC広告を買えば費用対効果が良くなるということですよね。

しかし、残念なことにサーチワード広告のクリック数は楽天側から公表されていません。
なので、アクセス分析機能の「検索キーワード」で、購入したサーチワード広告に関連するキーワードでの流入数を合計し、掲載していない期間と比較してどれだけアクセス数が増えているか炙り出します。
そこで導き出されたアクセス数でサーチワード広告の金額を割れば、おおまかなサーチワード広告のクリック単価がわかります。

この金額とCPC広告のクリック単価を比較すればいいのです。

これまで様々なジャンル・カテゴリーのお店で様々なサーチワード広告を購入してきましたが、私の肌感覚で言うと、サーチワード広告のクリック単価が50円以下になることはほとんどありません。
クリック単価の高さからCPC広告を敬遠していたお店でも、サーチワード広告の精査をしてみると、結果としてCPC広告を出稿していた場合よりも高い広告費を払うことになっていた、というお店は多いです。

自由度の高さならCPC広告、表示回数ならサーチワード広告

もう一点重要な違いとして挙げられるのが、広告の自由度の高さです。

CPC広告の場合、いつでも広告文を変更できますし、自分の好きなタイミングで広告の出稿・停止を切り替えられます。
一方のサーチワード広告は、掲載期間開始の一週間前までには広告文を用意する必要があり、一度入稿してしまった広告文は、基本的には変えられません。
(入稿締切期間の前であれば大丈夫ですが、それ以外の期間だと変更に手数料5,000円を取られます)

例えば、広告に利用している商品が完売してしまった場合には、CPC広告は自動的に止まりますが、サーチワード広告は在庫切れの商品がそのまま出ることになってしまいます。
お客さんを在庫切れの商品ページに誘導するのは、あまり効率もイメージも良くないですよね…

そういった点からも、自由度が高く細かい調整ができる広告はCPC広告だと言えます。

ではキーワード連動型広告はCPC広告で決まりか、と言うとそうではありません。
サーチワード広告にも良い面はあります。

それは表示回数を確保したい時にはサーチワード広告の方が圧倒的に有利、という点です。

楽天サーチの検索結果上部にある広告枠ですが、基本的には5枠用意されています。
この5枠は、サーチワード広告の枠を優先して表示するので、人気のキーワードではCPC広告の枠は1枠しか空きません。
その1枠を多くのCPC広告が争うので、狙ったキーワードで表示されないこともしばしばあります。

サーチワード広告であれば購入したキーワードは確実に枠を確保できるので、広告が表示されない!といった状況は回避できます。

以上のことを踏まえると、自由度の高さならCPC広告、表示回数ならサーチワード広告、という使い分けが一番良いかと思います。

広告は一度始めてしまうと止めるという判断が難しいものです。
一度に多くの広告を始めるのではなく、少しずつ試しながら精査していくのが失敗が少なく確実な方法でしょう。

CPC広告の費用対効果を上げる方法についても記事を書いてありますので、こちらもチェックしてみてください。

 - 楽天内広告

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