楽天SEO&売上アップ研究会

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楽天RPP広告の費用対効果を最大限に高める運用方法 ~ROAS1,000%以上を達成するためには~

2018年4月から楽天内で開始されたRPP広告ですが、私が見たところ上手く活用できていない店舗さんが多いようです。
私の関わる店舗ではRPP広告のROAS(Return On Advertising Spen=広告費に対する広告経由の売上割合)がおおよそ1,000%、商材のハイシーズンは2,000%という数字を達成しています。
イメージとしてはRPP広告に1万円の広告費をかけることで、広告経由の売上を10万円上げる、ということです。

もちろんこの数値はRPP広告のキャンペーンを作成し、そのまま運用しただけではなかなか出すことが出来ないはずです。
(逆に言うと、細かい設定をせずに良いROASを出せているお店は、取り扱う商品が素晴らしいということになります。)

今回は、そんなRPP広告を上手に使いこなす方法を取り上げていきましょう。

まずはRPP広告の特徴を理解する

良い人間関係を築くのと同じで、広告の上手な活用をするためには相手を知ることが肝心。
ということでRPP広告の特徴を見ていきましょう。

・クリック課金型の広告
・CPCは25円から指定が可能
・月の予算を指定して、全て消化した時点で配信停止となる
・楽天のキーワード検索結果ページに商品が掲載される
・店舗内の全商品が配信対象となる
・広告の配信対象にしたくない商品は「除外商品」として登録する
・2019年7月から掲載したいキーワードを登録できる「キーワード設定機能」が開始
・パフォーマンスレポートで商品ごとの費用対効果を分析できる

簡単な説明としては、上記のようなところでしょうか。

以前、楽天で運用されていたCPC広告はパフォーマンスを知るためにレポートの購入が必要でしたが、RPP広告に関してはデフォルトでレポートを取得できるので、余計なお金をかけずに効率的な運用が可能ですね。
これは素晴らしいことです。
(まぁそもそも広告の費用対効果を知るためにレポート買わないといけない、ということが楽天の金の亡者感ありありでしたけどね…笑)

RPP広告に向かない商品も多々ある

上記のRPP広告の特徴で取り上げたように、広告配信の対象は店舗内のすべての商品です。
実はこれがかなりネックです。

当然のことながら扱う商品によって単価や利益率が違いますから、そもそも広告費が捻出できないような商品もあるはずです。

CPCは最低でも25円かかります。
CVRが5%だったとしてもCPAは500円です。

例えば価格が1,000円で粗利が50%の商品があったとして、このような条件だとROASは200%にしかなりませんし、RPP広告の広告費以外にロイヤリティや決済手数料がかかるので、売れても売れるだけ赤字にしかなりません。

「赤字覚悟でお客さんのリストを手に入れたい」という理由や、「リピート性が高く生涯顧客単価が高い」ということでなければ、このような商品はRPP広告で出すべきではないのです。

どんなに登録が面倒でも「除外商品」の設定はマスト!

RPP広告で出したくない商品がある場合は「除外商品」に設定するのですが、これがまた面倒な作業になります。

2019年8月時点ではCSVによる一括登録しかできません。
また現在どの商品が登録されているかという確認も、管理画面では分かりにくいのでCSVでダウンロードしないといけません。

この作業だけでも骨が折れますね…

ただ、このRPP広告に限らず広告の運用というのは手間を惜しまず細かく設定してあげることで、費用対効果は目に見えて良くなります。

私は、
・単価が安い商品
・利益率が低い商品
・シーズンではない商品
・在庫が少ない商品
・パフォーマンスが良くない商品(レポートで確認)
これら商品を除外商品に登録する、というルールを設けて運用しています。

在庫が少ない商品というのは、例えば4サイズ展開の商品でそのうち2サイズが在庫切れ、という場合などに登録しています。
もちろん入荷で在庫が復活した場合は除外商品から外す、という作業も忘れてはいけません。

このような細かい運用が難しい場合は、一度店舗の全商品を除外商品にしてしまい、一部の主力商品だけ除外商品から外す、という流れでも良いかと思います。
ようするに広告費が意図しない商品に流れてしまうのを防ぐことが重要なのです。

「キーワード設定機能」で特定商品の露出を増やす

RPP広告では出したくない商品の設定の他に、力を入れて売りたい商品や露出を増やしたい商品などのCPCを個別に上げることができます。
さらに2019年7月から、特定のキーワードを指定してCPCを設定する「キーワード設定機能」がリリースされました。

このキーワード設定は商品の指定とセットになっており、「この商品はこのキーワードで絶対に出したい!」という状況で活用することができます。

例えば、新商品などで売上の実績がなくオーガニックの検索結果では表示されない、という場合に、CPCが高くなってしまっても露出を増やしてまずは売上を立てることで、その後の販売にブーストをかけることができます。

キーワード設定は完全一致の場合に有効(数値の表記ブレなどは表示される)なので、競合店が設定していないようなミドルワード、スモールワードで攻めるというのもCVRやROASを上げることにつながる可能性がありますね。

まずは試して、微調整を続けるべし!

RPP広告の運用に関してはその他にも細かいコツがあるのですが、まずは実際に広告を配信してみて、パフォーマンスを見ながら調整をするのが一番です。

意外な商品が良かったり、期待していた商品の結果がイマイチだったり…と思い通りにいかないことも多いですが、試行錯誤して経験を積むことで、費用対効果を良くする運用ルールが固まってくるはずです。

私個人としては、楽天の広告の中でRPP広告が一番費用対効果が高いと思っています。
純広告は広告費をペイできるだけの売上を上げられるものはほぼない、というのが正直な感想です。

ですので、上手くRPP広告が活用できるよう、工夫しながらパフォーマンスを上げていきたいですね!

 - 売上アップ, 楽天内広告

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