成約率の『低い』商品ページのテンプレート設定(レイアウト)とは…
楽天で商品ページを制作している際に考慮しないといけないのが、テンプレート設定です。
テンプレート設定とは、かんたんに言えば商品ページのレイアウトのことです。
このテンプレート設定でどのような形を選ぶか悩む方も多いかと思いますが、今回は私の関わる数店で簡単な実験をして傾向がつかめたので、シェアをしたいと思います。
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圧倒的に成約率が悪かった「テンプレートD」タイプ
今回の実験では、季節変動を受けにくい商品のテンプレート設定を一定期間、およびアクセス数で区切ってローテーションさせてみました。
テンプレートの変更によって若干レイアウトが崩れたりすることもあるので、それは都度見た目を調整してデザイン的に差が出ないように配慮してあります。
現在、楽天では7種類のテンプレートが選択できるので、一つのテンプレートに1週間、合わせて7週間かけてコンバージョン数を取ってみました。
結果から言うと、どのテンプレートにも大きな差は出ませんでした。一つを除いては…
残念なことに「テンプレートD」だけは、頭一つ抜けて良くなかったです。
メインで実験をしたお店では、平均して2~3%の成約率がありました。
ですが、この「テンプレートD」に関しては1%に届かなかったのです。
上のテンプレート一覧を見ていただくと、「テンプレートD」だけ他のテンプレートと違う箇所があることにお気づきになるのではないでしょうか。
そうです、「PC用販売説明文」が「買い物かごに入れる」ボタンの下に来てしまうのです。
これは商品ページを作りこんでいるお店にとってはあまりメリット無いですよね。
やはり、お客さんに見てもらいたい&読んでもらいたいコンテンツがある場合は、そのコンテンツの下に購入ボタンを設置した方が成約率は高くなります。
もちろん今回挙げた数値は私が関わるお店での結果なので、どのお店にも当てはまることではないかと思います。
例えば、お客さんの認知度が高い商品で、商品ページの作り込みが必要ないようなものであれば、商品ページの上部に購入ボタンがあった方が良い場合もあるかと思います。
ですが、商品に独自性がありページも作りこんでいるのに、「テンプレートD」を選択しているお店の方は、今一度テンプレートを検討してみてはいかがでしょうか。
それだけで成約率が上がるかもしれませんよ!
レイアウトの不自由さがYahooショッピング凋落の一因?
ちなみにYahooショッピングの商品ページは「テンプレートD」のように、購入ボタンが商品ページの最上部にきています。
さらに、残念なことにこの購入ボタンの位置は変更することができないのです。
これは店舗運営者にとっては大きな痛手です。
本来、商品ページはお客さんの視線の動きや心理状態・感情を考慮して作り上げるものです。
購入ボタンの固定は、そういったお店側の工夫を発揮しづらいものにしてしまいますよね。
最近では、楽天と大きな差が出てしまったYahooショッピングですが、売上の減少が止まらない理由はそういった理由が影響しているのかもしれませんね。