楽天サーチのアルゴリズム考察その2~楽天内SEOは小手先の対策に走り過ぎると危険~
最近では楽天サーチのアルゴリズムが大きく変化しており、なかなか検索結果の順位が落ち着かない日が続いています。
店舗関係者にとっても落ち着かない日々ですよね。
今回のアルゴリズム変更はかなり大きなもののようですので、影響も計り知れないものだと思います。
ただ、アルゴリズムの変化に間違えた対応をしてしまうと失うものも大きいですので、今日はその点に関して考えていきましょう。
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今までと真逆!商品名を短くすることがSEO対策?
さて、今回のアルゴリズムの変更ですが、今まで以上に大きく変わり、その影響は大きかったように見受けられます。
具体的には、商品名を短くシンプルにすることが、上位表示の条件になっていたようです。
今までであれば、
「【送料無料】浴衣 セット レディース 選べる20柄 ・・・」
というのが良かったのに対し、今回のアルゴリズムでは、
「浴衣」
というシンプルなものが高評価を得ているようです。(「浴衣」というキーワードで検索した時)
すごいですね、180°方向転換です。
敏感なお店などは早速対応をしており、商品名がシンプルで見やすいものが増え、楽天とは思えないような見栄えになっています笑
Yahoo!ショッピングでは、今までも長い商品名はマイナス評価ですし、楽天もその方向性を試したかったのでしょうね。
ただ、ちょっと極端な振れ方のような気もします。
商品名を短くすることの弊害も理解する
今まではとにかくキーワードをたくさん詰め込み、商品名を長くすることが良しとされてきましたが、今回のアルゴリズムに対して合わせすぎると、先程のような「浴衣」という商品名に行きつくのです。
ただ、私はこのSEO対策、あまりやりたくはありません。
もちろん「浴衣」というビッグワードで上位表示できれば、多くのお客さんが来てくれる可能性があります。
しかし、「浴衣 セット」や「浴衣 レディース」などのキーワードで検索されてしまうと、途端にこの商品名では戦えなくなってしまいますよね。
また、CPC広告の自動キーワード設定をしても、出稿するキーワードをあまり拡張してくれません。
もともと複合ワードなどのミドルワード、スモールワードでの流入が多いお店は、シンプルな商品名にし過ぎると、逆にお客さんを逃がしてしまう可能性があるのです。
今回のようなアルゴリズムの変更に対して、「誰かが商品名を短くすると良いと言っていた」ということで、それを鵜呑みにして小手先の対応をするのではなく、しっかりと自分のお店にあったSEO対策をすることが何よりも重要なのです。
今後の楽天アルゴリズム予測
私が商品名を短くすることに乗り気ではない理由がもう一つあります。
それは、楽天がこのまま短い商品名を優遇するアルゴリズムを採用し続けるとは思えないからです。
例えばこのまま全てのお店がシンプルな商品名に変更したとすると、楽天のユーザーにしてみれば絞り込んだ検索ができなくなり、買い物がしにくくなる可能性が大きいですよね。
(今までの詰め込み商品名も、関係のない商品を引っ張ってくるので検索はしにくかったですが…)
また、CPC広告で出稿するキーワードが減ってしまえば、広告収入も減ってしまうということです。
楽天がこの状況をそのままにするとは思えません。
ですので、早い段階で今の短い商品名優遇は戻ると予想しています。
もちろん、アルゴリズムの検証期間中に何もしないというのは不安だと思いますので、商品点数を絞って、今のアルゴリズムに合わせた形にするのが良いのではないでしょうか。
しかし、今回は楽天も大きく動きましたね。
まだまだ何かが起こるような気もします。